babe
これは特別なことなんかじゃあ、ない。
"Hey babe"、その響き悪くないなあ。
"My babe "、まるで自分が甘い香りの飴玉になったみたいだ。
この世の最小単位は1ではなく2がいいよ。
青空の下はたった二本の脚の前後運動よりも、
自分のbabeの手をつないで、
踊るように交差する4本の脚で通りを踏みしめるほうが絶対に愉しい。
真夜中にこっそり食べるアイスクリームだって、
「あ!何してるの!? じゃあ、僕もたべようかな」って
キッチンで笑いあいながら頬張るほうが
100万倍も美味しいし。
私たちは、もう一つの片割れを探して、この広い世界をふわふわ漂っている。
babeって響き、羽毛のよう。はちみつみたいでもある。
その柔らかさは、バゲットの真ん中白いとこだけつまんで食べたくなるようだ。
タフな女の子は「そんな風に呼ばないで!」って突っぱねるだろうけれど
だけど私はbabeと呼ばれたい。なぜってあなたに属しているから。
ほかの誰かじゃなくて、あなたに属してるから、そう呼ばれたい。
あなたの飴玉であることが私に自信と決断と未来を与えるのだから。
肩に私の小さな頭を預け、あなたがその重みを感じる、この喜び。
これは特別なことなんかじゃない。口笛を吹くより簡単だ。
私の目の前のその子の手を取って通りを歩く。あなたの目の前のその子の手を取るように。
声に出さなくたっていいよ。ちゃんと分ってる。
どこまでも歩いていこうよ。